体脂肪率は、体重のうちの脂肪の割合です。
極端な話、体脂肪率30%なら自分の身体の3割が脂肪で出来ているということになります。
もちろん確実にそうだというわけではありませんが、だいたいの目安を知るのに便利な数値で、一定のレベルにキープしておくことに意味があります。
脂肪は現代人にとってあまり歓迎されませんが、脂肪も当然健康維持のために必要なもので、外気に対する体温調節やホルモンの材料、エネルギーのストックなど、必要不可欠な要素であることは理解しておきましょう。
それではどれくらいがベストなのか、日本人女性の理想から考えてみましょう。
目次
女性の体脂肪率の理想は?どれくらいがベスト?
日本人は、欧米諸国に比べて肥満率が低い国です。体脂肪率のベストレベルは、成人男性で15~20%、成人女性で20~25%とされていますが、年齢によっても変わって来ます。
また、標準という言葉と、私たちが理想と考えるものとはちょっと違う事も多いですよね。
いろいろな意味で理想の体脂肪率を出すのは難しいのですが、最近ではインターネット上で男女別に体脂肪率による見た目の差をCGで表現している画像などもあり、各国とも気になる点は同じなようです。
20代30代40代!年齢別の女性のベスト体脂肪率
体脂肪率は以下の5つに分けて考えることができます。
・痩せタイプ
・標準タイプ(-)
・標準タイプ(+)
・軽肥満
・肥満
ここでは年齢別の「標準(-)」「標準(+)」であるベスト体脂肪率をご紹介します。一般的に、女性の年齢別に見る体脂肪率の一覧は以下の通りです。
14歳~17歳
標標-18%~26%、標準+26%~36%
18歳~39歳
標標-21%~27%、標準+28%~34%
40歳~59歳
標準-22%~28%、標準+29%~35%
60歳以上
標準-23%~29%、標準+30%~36%
一般的な女性の理想的な体脂肪率は20%~25%です。これらは医学的に考えられているベスト体脂肪率です。
ちなみに、
・14歳~17歳の体脂肪率が40%以上
・18歳~39歳の体脂肪率が40%以上
・40歳~59歳の体脂肪率が41%以上
・60歳以上の体脂肪率が42%以上
このような場合には「肥満」であるとされています。
美しく見えるベスト数値は個人差が大きいので、あまり縛られ過ぎるのは良くありませんね。ただし、高すぎても低すぎても健康を害する恐れがありますので、あまりにもかけ離れ過ぎないように努力が必要です。
女性が一番スリムで見た目が良い数値は?
体脂肪率は、男性と女性とでとても大きな差が出る数値です。
だいたい5%程度女性のほうが多く見るようになっていますが、腹筋を割りたいなら男性は体脂肪率10%を目指せという意見もありますので、これを女性に置き換えると体脂肪率15%ということになります。
イメージで言うと、女性のプロのボディビルダーの体脂肪率は10%前後で、血管が浮かび上がってすごい肉体になります。
体脂肪率15%くらいの女性でも、全身の筋肉が盛り上がり、血管がクッキリと浮かび上がるような状態です。
フィットネスモデルの女性、マラソン選手の女性が体脂肪率15%前後が平均と言われていますので、だいたいイメージ出来ますね。一般的には、ちょっと痩せすぎで、かなり絞り込んだ状態だと言えます。
標準とされる体脂肪率20%程度の女性は、女性らしさを感じられる体型でありながら、アウターマッスルも見て取れるくらいの肉体になります。
平均的にはプロのダンサーが20%ちょっとと言われていますので、美しく引き締まり、理想とする体脂肪率を設定するなら、20%前半を目指すというのがベストかもしれません。
しっかり鍛えてキレイなボディラインを作りたいと思っている人なら、満足の行く体型になれそうです。
男性にも美しく見えるくびれとは
女性が憧れて目指したくなる体脂肪率と、男性が好ましく感じる体脂肪率とに開きがあることも有名ですよね。
男性はやはり、女性たちが思うより体脂肪率の高い体型に好意を持つ傾向があります。ただ、男性も女性も美しいと感じるのがウエストのくびれで、そこには黄金比があると言われています。
それはウエストとヒップの割合で、「7:10」が黄金比だと言われます。
全体の体脂肪率もさることながら、やはり大事なのはボディバランスですよね。
最高のくびれを持っている芸能人を紹介
佐野ひなこさん
グラビアアイドルの佐野ひなこさんは理想のスタイルを持っていますね。パーソナルジムにも通っていて美意識が高いです。
馬場ふみかさん
non-noモデルの馬場ふみかさんもキレイに作られたくびれの持ち主です。パーソナルジムやエステには何度か通ったみたいですが、ストイックなボディメイクが苦手で、あんまり続かないらしいです。
さすがに人に見せるプロのような体型まで目指す必要はないですが、一般的に体脂肪率35%以上になると黄金比よりもウエストが大きくなりがちなので、それを超えないようなレベルでキープする意識を持ったほうが良さそうですね。
ダイエットをする時も体脂肪を意識すると上手くいく
ダイエットをするときなど体重ばかりを気にされる女性が多いですが、みなさんが減らしたいと思っていらっしゃるのは「体脂肪」ですよね。
目には見えない内臓脂肪と明らかに目に見えてわかってしまう皮下脂肪があります。
女性の場合、ほとんどの人が皮下脂肪を減らしたいとしてダイエットされていらっしゃるのではないでしょうか。
お腹周りの皮下脂肪が気になる、
皮下脂肪が多くて下腹がポッコリとたるんだように出てしまっている、
去年まで履けていたジーンズが入らない、
そんなことからトレーニングをして鍛えたいと思い、パーソナルジムなどでトレーニングやダイエットをされているのではないでしょうか。
お腹周りは皮下脂肪が付きやすいですし、カラダ全体は痩せているのにお腹だけがポッコリ、なんていう女性も多いですよね。
皮下脂肪を減らしてお腹を引き締めたいという人やダイエットをしてカラダ全体を引き締めたいという人は、あまり体重にとらわれるのではなく体脂肪率を減らすことを考えてみると成功しやすくなると思います。
過度な食事制限で体重が減ったのは、体脂肪が減ったからではなくカラダの中の水分が減ったからだ、なんてこともよくあります。
食事を改善し筋肉トレーニングや運動を続けているのに思うように体重が減らないのは、筋肉が増えたことによるものだ、ということに気づけない女性も多いようです。
お腹の皮下脂肪を減らしたい人やリバウンドしないダイエットをしたい人は、体重ばかりを気にするのではなく体脂肪率を減らすことを重視してみてください。
過度なダイエットと低すぎる体脂肪率には注意
カラダや筋肉を鍛えている男性やアスリートの男性など、体脂肪率が5%!なんて驚きの数字である人がいらっしゃいますよね。
筋肉を鍛えることが大好きな女性の中にも体脂肪率15%という人がいらっしゃるということを聞いたこともあります。
しかし、一般的な女性が過度なダイエットなどによって体脂肪率を減らしすぎてしまうことにはいろんな危険が伴います。
体脂肪率があまりにも低い女性の場合、妊娠率も低くなってしまう可能性があります。
一般的な女性の理想の体脂肪率は20%~25%ですが、
・30%を超えると妊娠率が低下する可能性が高い
・40%を超えると妊娠が困難である可能性が高い
・15%を下回ると妊娠率が低下する可能性が高い
・10%を下回ると妊娠が困難である可能性が高い
このようなことが言われています。
しかし、しっかり食べて規則正しい生活を送っているにも関わらず、生まれつき痩せていて体脂肪率が低い女性もいらっしゃいますよね。
そのような場合には、「食事+睡眠+適度な運動+良質な筋肉」があれば健康的なカラダを維持することができるとされています。
過度なダイエットをやめて、健康的に美しくなりましょう!
体重を減らすことばかりを考えていると過度な食事制限をしてしまいがちです。
運動は嫌いだからしないけど痩せたいからごはん減らそう、なんて女性も多いですが、これでは健康的に美しい女性にはなれません。
あなたは過度な食事制限をしてダイエットに失敗し続けているタイプではありませんか?
過度な食事制限をしなくても
「栄養バランスの整った食事」
「適度な運動」
「良質な筋肉」
「良質な睡眠」
この4つを意識して続けているだけでも自然と体脂肪率は減ってくるんです。